(4)4回目…タンパク質濃度を変化
第3回の結果での考えを適用して、今回はたんぱく質の濃度を変化させた。
これは結晶の構成物質の量を変化させるため、大きく結果が変化すると予測
できる。各の濃度は、D−1が21mg/ml、D−2が24mg/ml、D−3が27mg/ml、
D−4が30mg/mlである。
結果
<D−1> ×40 ×200
約24時間後には何ひとつ析出しておらず、半ば失敗かと思われたが、約48時間
後に、今までない、大きめで数の少ない微結晶が析出した。
<D−2> ×40 ×200
とても小さいものが30個ほどあるように見える、形は細長い、四角形のものが主。
<D−3> ×40 ×200
Dー3とよく似た結果であり、形は特に変化が見られない。
<D−4> ×40 ×200
Dー2の6倍の量がある。とても小さく、非常に多い微結晶となっている。
一般に、濃度が薄い方が良い大きな結晶が出来ると考えられるが、その予
想どおり最も濃度の小さいD−1が数も少なく大きめの結晶となっているが、ま
だ微結晶である。